著者:内山喜久雄、島井哲志、宇津木成介、大竹恵子
検査対象:成人(18歳以上)
実施時間:約10分
採点方法:自己採点方式
採点時間:約15分
体裁:B5判 複写式
『情動知能尺度 EQS』は、国際的な情動知能モデルに対応し、構成概念として「自己対応」「対人対応」「状況対応」という3つの領域を定義しています。この自己、他者および、組織や集団の状況という3つの領域において、それぞれ感情の働きとして、その理解と、それを活かした行動、その運用制御能力の3種類を、網羅的に測定することをねらいとしています。とくに組織や集団との調和や、周囲や社会の意向といった文化的特徴も状況対応から測定可能であり、様々な領域で発揮可能な情動に関する適応能力を測定する尺度です。
概念としての情動知能は、個人の健康や良好な対人関係を維持・増進させ、集団の目標を達成していくためには、いずれの領域、対応因子、下位因子についても得点の高いことが望ましいものではありますが、特定の因子の得点が低いことをもって直ちに不健康、対人関係の不調、集団の目標達成への阻害につながるものではありません。
『EQS』の主たる利用法は、個々人が自己の情動知能(能力や技能)の構造を把握し、欠けるものは向上させるとともに高い水準にある能力や技能をもって不足を補っていくためのセルフ・アセスメントにあります。
●人材採用や人材活用のためのメンタリティとして注目されている情動知能(EQ)を査定する、わが国のEQ研究の第一人者が開発した最も信頼できる心理検査です。
●情動知能に関する詳細な因子の測定が可能です。自己採点方式の検査結果シートには「本人用」と「検査者用」があり、それぞれの検査目的に応じた活用がすぐにできます。
●検査の実施方法については、個別検査、集団検査のどちらでも実施可能です。また、採点方法についても、シートに採点手順と方法をわかりやすく説明してあり、特別な監督を要せず、簡単に実施できます。
●検査用紙(複写式)
「自己対応」「対人対応」「状況対応」を65項目の質問事項で情動知能得点を査定。質問項目は「まったくあてはまらない」から「非常によくあてはまる」までの5件法。被検者があてはまると思うものに○を付けるチェック方式。
●検査のプロフィール
下位因子、対応因子と3領域の得点を算定し、情動知能得点をプロフィールに明示。「本人用」(被検者)のシートには、得点の算出方法を例示してわかりやすく説明。さらに得点をグラフ化することで、各因子の得点の高低をわかりやすく理解できる工夫がされている。併せて、各因子の意味についても、わかりやすい解説を加えて、被検者の本検査の理解を促す配慮をしている。「検査者用」のシートにも、対応因子・領域の得点の算出方法を例示してわかりやすく説明。さらに得点をグラフ化することで、各因子の得点の高低を一目で分析できるよう工夫がされている。併せて、各因子の意味についても、わかりやすい解説を付して、本検査への理解を深められるよう配慮をしている。
下表の3つの領域、対応因子9項目、下位因子21項目のプロフィールと情動知能得点を査定。
領域 | 対応因子 | 下位因子 |
自己対応 | 自己洞察 | 感情察知 |
自己効力 | ||
自己動機づけ | 粘り | |
熱意 | ||
自己コントロール | 自己決定 | |
自制心 | ||
目標追求 | ||
対人対応 | 共感性 | 喜びの共感 |
悩みの共感 | ||
愛他心 | 配慮 | |
自発的援助 | ||
対人コントロール | 人材活用能力 | |
人づきあい | ||
協力 | ||
状況対応 | 状況洞察 | 決断 |
楽天主義 | ||
気配り | ||
リーダーシップ | 集団指導 | |
危機管理 | ||
状況コントロール | 機転性 | |
適応性 |
※定価は税込。2024年4月1日〜2025年3月31日注文分に有効。