著者:日本健康心理学研究所
検査対象:成人(18歳以上)
実施時間:約10分
採点方法:自己採点方式 採点時間:約10分
体裁:A4判 複写式
『SCI』は、リチャード・ラザルスのストレス対処理論に基づいて、ストレスに対してどのような反応・対処の傾向があるかをやさしく捉える方法として開発したアセスメントです。(利用者の方には、R・S・ラザルス、S・フォルクマン共著『ストレスの心理学-認知的評価と対処の研究-』(小社刊)を併せて読まれることをお奨めいたします。)
「ストレス コーピング インベントリー」というと、とかく病気の診断と思われがちですが、そうではなく、誰もが生活の中でいつの間にか形成した行動の傾向、習慣、くせを調べるものであり、別に紹介する『自我態度スケール EAS』とのバッテリーにより、日常生活の困難、圧力、悩みにうまく対処できる心構えを形成していくためのアセスメントです。心理臨床診断の方法としては、この2つの検査を組み合わせて実施することをお奨めいたします。
●ラザルスのストレス対処理論をオリジナルに、日本語版で標準化した、基礎的研究の確かさで信頼性が高い最新のストレステストです。
●ストレスへの対処の仕方と体験を調査することで、ストレス対処行動の2つのストラテジーと8つの対処型のプロフィールを評価します。自己採点方式の検査用紙なので、すぐに結果を診断できます。
●検査の実施は、個別検査、集団検査のどちらでも実施可能です。
また、採点方法についても、シートに採点方法をわかりやすく説明してあり、特別な監督を要せず、簡単に実施できます。
●検査用紙(複写式)
〈調査1〉
最近体験した「強い緊張を感じた状況」(ストレスフルな出来事)とその対処の仕方を64項目の質問事項で査定。質問項目は「あてはまる」から「あてはまらない」までの3件法。被検者があてはまると思うものに○を付けるチェック方式。
〈調査2〉
カウンセリングの資料として、現在のストレス・不安を30項目の体験調査項目で査定。質問項目は、被検者があてはまると思う項目に○を付けるチェック方式。
●検査のプロフィール
64の質問項目の得点を算定し、下表の2つのストラテジーと8つの対処型のプロフィールを評価。さらに問題解決型か情動中心型かの志向評価を行う。 シートには、得点の算出方法とグラフの記入方法を例示してわかりやすく説明。さらに得点をグラフ化することで、各因子の得点の高低を一目で分析できるよう工夫がされている。
■下表の2つのストラテジーと8つの対処型のプロフィールを評価
1.認知的ストラテジー | 事件に対してチャレンジする傾向 |
2.情動的ストラテジー | 事件からの情動軽減を図る傾向 |
1.計画型 | 慎重性、計画性 |
2.対決型 | 自己信頼感の強さ、積極性、自信 |
3.社会的支援模索型 | 社会適応度、依頼心 |
4.責任受容型 | 従順性、自己の役割の自覚、責任感 |
5.自己コントロール型 | 感情・行動の制御 |
6.逃避型 | 問題解決からの逃避 |
7.離隔型 | 問題と自己との離隔 |
8.肯定評価型 | 自己発見・自己啓発・自己改革の強さ |
※定価は税込。2024年4月1日〜2025年3月31日注文分に有効。