著者:坂野雄二、岡安孝弘、嶋田洋徳
検査対象:小学生用(小4~小6)
中学生用(中1~中3)
高校生用(高1~高3)
実施時間:約10分
採点方法:自己採点方式 採点時間 約10分
体裁:A4判 複写式
『PSI』は、ストレス研究の第一人者である著者グループが、長年の研究をもとに完成させた信頼性の高い子ども用ストレスチェックテストです。
児童・生徒の現在の心の健康状態を、ストレス反応、ストレッサー、ソーシャルサポートの3つの尺度で測定し、子どもの現在の心の健康状態を客観的かつ簡便な方法で調べることができます。
相談機関や学校において、教育臨床的実践に役立つツールとして、個人、集団のどちらの場合も実施可能です。
●問題を抱えている子どもを早期に発見し、適切な援助をすることに役立ちます。
●日常的な観察では気づかなかった子どもの隠れた問題を発見することに役立ちます。
●相談機関や学校における定期的な心の健康診断に活用できます。
●検査のプロフィール
(SR:ストレス反応)
子どもがストレス状態にあるときに表れる身体的・心理的反応を測定。
PHY:身体的反応 *小学生用・中学生用のみ
この得点が高いときは、ストレス反応が身体化されていることが疑われる。
DEP:抑うつ・不安
この得点が高いときは、不安や心配な気持ち、気持ちが沈んでいる状態を表している。
IRR:不機嫌・怒り
この得点が高いときは、イライラや怒りの感情に支配されていることを表している。
HEL:無力感
この得点が高いときは、脱力感、根気のなさ、意欲の低下が強いことを表している。
(ST:ストレッサー)
子どもが日常の学校生活で経験することが多く、しかも嫌悪的であると評価されることが多い出来事(ストレスの原因)の経験頻度を測定。
TEA:教師との関係
教師から叱責されることが多かったり、教師に対して何らかの不満を感じていることが多いときに、この得点が高くなる。
FRI:友人関係
クラスメートとの人間関係がうまくいっていないときに得点が高くなる。
ACA:学業
勉強内容についていけずに授業内容が理解できなかったり、自分自身が期待しているような成績が取れなかったりするときに得点が高くなる。
CAR:進路 *高校生用のみ
卒業後の進路が曖昧であったり、漠然と決めていても保護者を含む周囲から支持がなかったりするときに得点が高くなる。
(SS:ソーシャルサポート)
自分がストレス状態にあるときに、周囲の人がどのくらい助けになってくれるかというサポートの入手可能性に関する評価、すなわち知覚されたサポートを測定。
●PSIの尺度構成
上位尺度 | SR:ストレス反応 (心身の不調) | ST:ストレッサー (ストレスの原因) | SS: ソーシャルサポート (周りからの援助) |
小学生用 下位尺度 (計33項目) | PHY:身体的反応(3) DEP:抑うつ・不安(3) IRR:不機嫌・怒り(3) HEL:無力感(3) |
TEA:教師との関係(3) | 父親(3) 母親(3) 担任(3) 友人(3) |
中学生用 下位尺度 (計44項目) | PHY:身体的反応(4) DEP:抑うつ・不安(4) IRR:不機嫌・怒り(4) HEL:無力感(4) | TEA:教師との関係(4) FRI:友人関係(4) ACA:学業(4) | 父親(4) 母親(4) 担任(4) 友人(4) |
高校生用 下位尺度 (計47項目) | DEP:抑うつ・不安(5) IRR:不機嫌・怒り(5) HEL:無力感(5) | TEA:教師との関係(4) FRI:友人関係(4) ACA:学業(4) CAR:進路(4) | 父親(4) 母親(4) 担任(4) 友人(4) |
※カッコ内は下位尺度の質問項目数
※定価は税込。2024年4月1日〜2025年3月31日注文分に有効。