ストレスに対する対処傾向をその人のライフスタイルと断定するためには、そのライフスタイルに大きな影響を与えている要因を考える必要があります。その条件に適合するパーソナリティ調査法として『自我態度スケール EAS』を開発しました。
この『EAS』は、ミュリエル・ジェイムスとドロシー・ジョングウォード共著『自己実現への道-Born to win』の理論を背景にしています。『自己実現への道』には、エリック・バーンによる交流分析とフレデリック・パールズのゲシュタルト療法を統合した実践的な理論が著されています。『EAS』は、心理カウンセリングをとおし、クライエントが自己のパーソナリティの重要な部分、特に生活するのに有効な傾向性を自覚しないことに気づき、その自覚を促す方法として開発されたアセスメントです。
なお、『ラザルス式ストレス コーピング インベントリー SCI』で分析されたストレスに対する対処傾向と、この『自我態度スケール EAS』によって描き出されたパーソナリティの特性を統合することで、被検者にはそのライフスタイルの特性をより深く自覚させることができます。心理臨床診断の方法としては、この2つの検査を組み合わせて実施することをお奨めいたします。
●交流分析(TA)理論を背景に、ストレス対処行動に影響を与える人格特徴や社会との関係性の特徴を査定します。
●ストレス対処行動の傾向の予測を可能とすることで、人格特徴に起因するストレスへの対処行動特徴を肯定的方向へ変容する心理療法の可能性を開きます。
●『ラザルス式ストレス コーピング インベントリー SCI』とのバッテリー組み合わせで、人格特徴によるストレス対処行動のパターンを予測しやすくします。
●検査用紙(複写式)
自分自身、他者、社会に対する自我態度の総合的な傾向を94項目の質問事項で査定。
質問項目は「あてはまる」から「あてはまらない」までの3件法。被検者があてはまると思うものに○を付けるチェック方式。
●検査のプロフィール
下表7つの自我態度の項目の得点を算定し、傾向を得点化してプロフィールに明示。シートには、得点の算出方法を例示してわかりやすく説明。さらに得点をグラフ化することで、各因子の得点の高低を一目で分析できるよう工夫がされている。さらに「虚構性尺度」が付く。
1.批判性 | 責任、主張、正義 |
2.養育性 | 保護、配慮、慈愛 |
3.円熟性 | 親和、統合、博愛 |
4.合理性 | 現実の吟味、情報収集、理性 |
5.自然性 | 自由、愛情、衝動 |
6.直感性 | 好奇心、創造、操作 |
7.適応性 | 従順、忍耐、しつけ |
※定価は税込。2024年4月1日〜2025年3月31日注文分に有効。