著者:肥田野 直、福原眞知子、岩脇三良、曽我祥子、
Charles D.Spielberger
検査対象:成人(18歳以上)
実施時間:約10分『新版STAI(STAI-JYZ)』の項目は、英語版『STAI(Form Y)』の項目を慎重に翻訳したものと、状態不安、特性不安についての日本の文化に見合う新しい項目を加え、精巧な統計的プロセスを用いて因子構造を検討し、さらに状態、特性それぞれの尺度について心理測定の特性の視点から、不安存在および不安不在の下位尺度となりうる最も適切な項目を選択しました。
不安存在および不安不在の項目数を等しくした点で『STAI-JYZ』は概念的にも、方法の上でも、『STAI(Form Y)』より進んだものとなっていま
す。
不安存在と関連したネガティブな感情と不安不在を示すポジティブな感情を測定する下位尺度を独立したことにより、不安における重要な2つの構成要素を識別することができます。このことによって、『新版STAI』は状態不安と特性不安について慎重な測定を可能にしました。加えて、それぞれの尺度における不安の存在と不在を示す感情を測定する下位尺度を備えています。2021年10月より判定基準を再標準化し改訂。
●原著者スピルバーガー教授(サウスフロリダ大学)を共同研究者に迎え、英語版『STAI-Y』に改良を重ね、日本の文化的要因を考慮して開発した日本語最新版の「状態 - 特性不安検査」です。
●日本人特有の情緒(感情)を考慮することで、状態不安の密度の測定と人格構成としての特性不安における個人差の測定をより正確なものにしています。自己採点方式の検査用紙なので、すぐに結果を診断できます。
●検査の実施方法については、個別検査、集団検査のどちらでも実施可能です。また、採点方法についても、シートに採点手順と方法をわかりやすく説明してあり、特別な監督を要せず、簡単に実施できます。
●検査用紙(複写式)
状態不安尺度20項目、特性不安尺度20項目の質問事項でプロフィールを査定。質問項目は「全くあてはまらない」から「非常によくあてはまる」までの4件法。被検者があてはまると思うものに○を付けるチェック方式。
〈STAI Y-1〉
20項目の状態不安尺度で不安を喚起する事象に対する一過性の状況反応を査定。
〈STAI Y-2〉
20項目の特性不安尺度で不安体験に対する比較的安定した反応傾向を査定。
●検査のプロフィール
〈STAI Y-1〉〈STAI Y-2〉それぞれの不安存在項目と不安不在項目の得点を算定し、状態不安尺度、特性不安尺度を得点化してプロフィールに明示。
シートには、採点方法を手順を追ってわかりやすく説明。さらに得点をグラフ化することで、各因子の得点の高低を一目で分析できるよう工夫がされている。
※定価は税込。2024年4月1日〜2025年3月31日注文分に有効。